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​meets TryAnt

​vol. 4

​- ARTIST -

​KOU TAMIYA

(TAMILAB)

ハンドメイドの靴べらブランド「TAMILAB(タミラボ)」

​同じ物はない、まるでアート作品の様に仕上げられたそれらは、全て使い古されたスケートボードから出来ている。

元々のボードに描かれたグラフィックや、乗っていたスケーター達が付けた滑り傷が、そのままデザインとして活かされた一点物の靴べらは、今日、感度の高いショップやギャラリー等でもセレクトされ、スケーターのみならずファッション・アート、様々なシーンで注目を集めている。

 

ブランドを主催するアーティスト 田宮 興さんに話を伺った。

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■ なぜスケートボードで靴べらを作ろうと?

 

田宮(以下 T):

大学時代、芸術学部でデジタルファブリケーション分野を専攻し、レーザーカッターや3Dプリンターを用いた作品作りを勉強してきました。

卒業後も色々なモノづくりをする中で、自分が趣味でずっと乗ってきたスケートボードを使って、何か面白いモノが出来ないかなと考えていた時に”靴べら”のアイデアが浮かんだんですよね。

 

というのも、当時住んでいたアパートの玄関が非常に狭かったのと、僕が面倒臭がりって事もあり、スニーカーを履く時はいつもカカトを潰して履いていたのですが、お気に入りのスニーカーもすぐカカトに癖が付いちゃうし、どんどん靴をダメにしてしまっている事に気付いたんです。

そうした日常生活のリアルな問題解決のために、自分が欲しいと思える「靴べら」を作ってみようって。

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靴べらって、ある程度 ”しなやかさ” が必要だけど、人間の体重が結構乗るので “強度” も大切なんですね。

一枚板で強度を出すと “しなり” が出なかったり、逆にするとすぐ折れちゃったり。。。

その点、スケートボードの板は本来人間が乗るもので、”しなやかさ” と”強度” を始めから両方兼ね備えているので、すごく相性がいいなと思いましたね。

■使い古されたスケートボードを使用したモノづくりで、面白いと感じる事は?

 

T :

元々ストリートカルチャーが大好きなので、そのストーリーが材料から感じられる事が扱っていて楽しいです。

完成した後に見てもらう・使ってもらう人達にも、「ただの物」としてではなく、材料のバックボーンを感じてもらえるので、面白いなと思いますね。

 

あとは近年、スケートボードがオリンピック競技に選ばれた事もあり、そのイメージが新しい領域に来ているので、僕がスケートボードを使ったモノづくりをする事で、新しくカルチャーを広めていこうとする今まで出逢わなかった様な人達や、そのムーブメントに絡む事も多くなりました。

そういった部分でも面白みを感じています。

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■モノづくりの発想は、どんな時に浮かびますか? またそれらに何か一貫性はありますか?

 

T :

「何か面白いモノを作りたい」というのは、ほんと毎日ずっと、考えない日はないですね。

手は動かしていなくても、頭は常に動いてるという感じが、もう染み付いちゃってるというか。。。

スマホのメモには、ものすごい量のアイデアをメモしていますよ。

 

僕は小学生の時、レゴブロックにすごくハマっていたのですが、親に買ってもらう時、例えば戦車だとしたら、パッケージに載ってる「この戦車が作りたい」ではなくて、「このキャタピラが使える」とか、「このパーツが欲しい」とか、そんな感覚で選んでたんですよね。

せっかく買ってもらっても説明書とか見なくて、既に持ってるお城と戦車を組み合わせて何か新しい乗り物を作っちゃうとか。

そんな事を楽しんでました。

そう考えると、子供の頃から「誰も作ってないモノを作りたい」というのは頭のどこかで常に考えていて、それが今に繋がっているんだと思います。

親には「どうせあなたにおもちゃを買っても、すぐ壊すんだからもう買わない」って言われてましたけど。 笑

 

モノづくりで一貫して意識しているのは、「世の中にない事で、ちゃんと製品として成立する物」である事ですかね。

あとは、それがたとえ100人中99人に馬鹿にされるプロダクトだったとしても、たった1人のすごく感度の高い人に「いいね!」って言ってもらえる様なモノを作りたいと思っています。

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■今後の展望についてお聞かせください。

 

T :

そうですねぇ。これから海外の市場をどんどん広めていきたいと思っています。

既にヨーロッパのセレクトショップではいくつか扱ってもらっていますが、やはりカルチャーの本場であるアメリカの人達にももっと見てもらいたいですね。

 

あとはスマホメモに残した”日々のアイデアリスト”をどんどん形にして、アーティストとして「靴べらだけじゃないぞ!」っていうのをやっていきたいですね。

そんな田宮さんがチョイスする「TryAnt」は、

耐切創PU手袋 NO.717。

欧州(EN)統一企画の元、手袋に求められる安全性基準に基づいた 摩擦 / 切作 / 引裂 / 突刺 それぞれへの耐久性に優れたワークグローブ。

​日々の創作活動で、刺刺しいスケートボードの端材を大量に運ぶ際や、板を切ったり穴を開ける際に使用する様々な機械のメンテナンス時に怪我から手指を守るために使用されている。

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​NO.717  CUT RESISTANT GLOVE

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